子宮委員長はる 子宮系女子

「子宮委員長はる」という女性を知ったのは、確か2年くらい前にFacebookで友達が上げていた記事を見たのがキッカケだっただろうか。

「パーソナリティ障害」を持つの方によくある魅力とパワーを持った女性だなっていう印象。
そしてパーソナリティ障害の王道の弊害といいますが、ありがちなパターン通り数々の異性同性を振り回し生きている。

ただし、彼女の場合特殊なのが(一見するとだけれど)感情と欲望と本能に振り回される彼女自身も周りも、傷付いていないし不幸になるどころか 
彼女の行く先々はまるで日照りの土地に突如現れたハリケーンの如く
「いや、そこまでの暴風雨は必要じゃなかったっていうか、家々もめちゃくちゃになっちゃったけど、、結果うん、、干ばつ問題解決されたしよかった、、かな。」みたいな。


それはいいとして、ではそれと子宮に何の関係があるのか。
「子宮の声に従って生きる」
その言葉や生き方に感銘を受ける女性を「子宮系女子」と呼ぶらしい。
私は彼女の本を読んだ事がないので彼女の思想は知らない。
知っている事といえば 

元?風俗嬢
詳しくは知らないが波乱万丈だったらしい人生
中絶?
父親が分からない子を出産
その子をこの父親じゃないどっかのハゲに預けて育児を放棄?
円満不倫
円満離婚
なんとかというスピリチュアル系男性と再婚


子宮の声に従った結果がこれらしい。
一般の方だととんでもない事なんだろう。

子宮の声に従ったから結果円満なのではなく単純に
「はるちゃんだから仕方がないよな」
「期待した俺が(私が)バカなんだな」
そう思わせてしまうくらいの変えようのない個性があるという事なんだと思う。



「子宮」という言葉を連呼する彼女だが、私には彼女がとても男性的に見える。

近年トランスジェンダーなど性別のボーダーラインが曖昧になり、平等という名のもと平均化が進んでいる。

「子宮」という女性を象徴する臓器に 女性性に しがみつきながら
彼女はますます自身の持つ男性性に振り回される。
「子宮」という女性を象徴する臓器に 女性性に しがみつきながら
彼女は性別の垣根を超える進化のパスポートを人々に見せつける。

そもそも性別とは何なのか。

単純に本能のメカニズムとして
・男性は自分の種を後世に残す。
・女性は種を守り育む。
だろうか。

古来
男性は生き抜く為に戦い、効率よく獲物を仕留める計算力と肉体を持ち
女性は生き抜く為に 群れというコミュニティの結束を深める共感力と言語力を持つ。


本能に従うならば、本来女性は 子宮は
種(子ども)を守り育むコミュ二ティである家族や仲間との結束を深める事で
より良く種を守り育む環境を望んでいるはずだ。

そう考えると
健やかに子どもを育てようと奮闘する世の母親達の方がよっぽど、子宮の声に従っている。

だが、子宮委員長はるの場合は障害のせいか気質のせいか、それが上手にできないのだろう。
できない というか、子宮が熱暴走しているような印象かもしれない。

みんな当たり前にできることができないと知った時、できない自分を強く意識しコンプレックスを持つように
できない仲間を探し安心したいという心理を持つように
できない自分を受け入れてくれる誰かを探し求めるように
できない自分を軸にした生き方に、知らず知らず振り回される。


子宮が本来持つ目的を達成できないことで
逆に子宮を強く意識し
子宮を軸にした生き方に、子宮に振り回される彼女。

彼女が持つ強い男性性を自身がシンプルに受け入れるわけではなく
あくまで女性として 女性の象徴である臓器にしがみつき
子宮の声として受け取ることが、なんとも健気で
なんとも痛々しく、なんとも可愛らしい。

子宮の欲求に拗れる事なく素直に従い、本来の目的を達成して種を守り育む幸せを知っている私は
まぁ、きっと彼女は辛いんだろうな とも勝手に思う。

ただ言及したように近年は、性別の垣根を超える流れに人類は向かっている。
子宮云々は置いておいて、新しい流れとして
男性性を強く持つ女性や
女性性を強く持つ男性は
ますます広く受け入れられるようになるだろう。

自身の男性性とその生き辛さ悩む女性が増え、子宮にしがみつきたくなるのは
新しい流れに乗る事の最後の抵抗と乗るまいとする足掻きなのか
はたまた子宮系アンチもまた、同じような抵抗と足掻きの抱えているが故なのか知らないが

子宮委員長はるの持つ男性性が、子宮という言葉で誤魔化され 
男性は知る由もない神秘的になぞらえた「子宮」を祀る事によって
自身の強い男性性を悟られず 女性のまま女性として男に受け入れられるその一石二鳥感と利便性。
そこに惹かれる「子宮系女子」が多いのは、近年の人類の流れを象徴しているように感じる。



と勝手に思うのでした。